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「どうした・・・なんだ、ミーアキャットか・・・」
「ルーサー、なんで、ミーアキャットが卵からかえるんだ!」
「卵からかえった・・・、そんなわけないだろ」
と、ルーサーがため息をつきながら言い返した。ミーアキャットみたいな生き物が口を開いた。
「あのう、僕はミーアキャットじゃないんですけど」
「へっ」
と、バスにいるルーピー、ルーサー、イールがそれを聞き、驚きを隠せない。ミーアキャットの口からそういうこと言われること自体、信じられないことだ。
「僕はミーアキャットに間違えられるが、エッグキャッティーのエッギーだよ。七日目の夜に卵に戻って、百年後、どこかで目覚める種族なんだ」
「・・・思い出した。ルーピー、よかったな。そいつは七日目に願い事をかなえてくれるんだよ。だから、しっかり面倒を見るんだよ」
と、イールが笑いながら外に出て行った。
「ねえ、何か食わせて」
「・・・え、そ、それは私の取っておいたチップス・・・」
エッギーはポテトチップスの袋を見つけるや否や、すぐに食べ始めた。ルーピーは怒って、外に出て行ってしまった。
外に出て行っても、ルーピーの後からエッギーがついてくる。それに気が付き、ルーピーはついてくるなと言ったが、エッギーは聞くことはない。最後には遠くの方に、投げ飛ばした。
「おいおい、かわいそうだろ」
と、ルーサーが道で拾った缶詰を開けながら言った。
「だって、エッギーが私の大切なポテチを・・・」
と、涙目でルーピーは訴えた。すぐに、エッギーが現れて、ニコリとほほ笑み、テーブルの上の缶詰を見る。
「これはダメ。これは私の食べ物だからね」
と、ルーピーはにらみつける。
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