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とある荒野にあるガラ―クートと呼ばれるごみ置き場がある。そこは北西に位置し、たまに荒野に住む野生動物がガラクタ欲しさに集まってくる。ガラクタといってもまだ使えるものも含まれていて、動物たちにとって、宝物も見つかることもある。そこに、大きな声を出しながら、リカオンが台車を押しながら走ってきた。台車にはワシとフェネックが乗っていた。彼らはここの荒野では有名なグループである。リカオンがルーサー、ワシがイール。彼らを仕切り、唯一の雌のルーピー。ルーピーが荷台から降りて、ガラクタをあさり始めた。
「なんか、面白いものでもないかな」
と、ルーピーは小さなものをその辺に投げ飛ばしながらあさっていた。
「ちょっと、危ないよう」
と、イールが飛んでくるものを避けながら言った。
「え、なんか言った?」
ルーピーはわざとやっているようにも見えある。そんな中、まじめにルーサーがガラクタの中を探っていた。しばらく、彼が探っていると七色に光るものを見つける。
「これはなんだろうか?」
と、彼が手に取ろうとした瞬間、ルーピーがそれを取り上げる。
「ふーん。なんかおいしそうな卵じゃない」
「俺が見つけたんだぞ」
「ルーサー、これは私の卵なの・・・、いい」
「言い出したら聞かないんだから」
と、ルーサーはため息をつく。いつもこのようなことが起きる。ルーピーはわがままな性格である。
しばらく、ルーピーが卵を見ていると、卵の光が強く光り始めたのだ。そして、光が目が開けられないほど強くなり、そこにいた三匹は目を閉じて、光が収まるのを待った。
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