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ルーピーたちは恐る恐る目を開けると、不思議な卵は少しばかりひびが入っていた。
「ひびが入っちゃった・・・」
と、ルーピーはがっかりして、卵を抱えて台車に乗り込む。イールとルーサーはため息をつき、台車のほうにゆっくりと歩いて行った。彼女らはガラ―クートから東にある住居の廃車バスへと帰っていくのであった。
ルーピーは卵を抱えて、バスの中に入っていく。イールとルーサーは外で夕飯の準備をしていた。ルーピーはフライパンをバスの中に置いた箪笥から引っ張り出し始めた。無造作に置かれているものだから上からものが落ちてきて、大きな音を立てながら箪笥からものが落ちてきてしまったのだ。
「な、なんだ!」
と、バスの中にイールとルーサーが駆けつけてきたのだ。
「だ、大丈夫」
と、ルーピーはフライパンを抱えながら落ちてきたものに囲まれて、目を回していた。
「やれやれ・・」
と、イールはため息をつき、散らばったものを片付け始めた。イールはルーピーと卵をソファーの上に寝かせる。
ルーピーはゆっくりと目を開き、あたりを見渡す。イールが落ちたものを片付けをしている姿が目に入る。そして、卵を見る。卵は無事だ。ほっと、ルーピーは溜息をつく。その時だ。卵があの時のように強い光を発せられた。ルーピーはまぶしさのあまり目を閉じていたが、目を開けてみると、卵はかえっていて、ミーアキャットのような姿の生き物がルーピーの隣にいた。
「うわあーーー」
と、ルーピーは大声で悲鳴を上げる。その声に、外に出て行ったルーサーも再び、バスの中に入ってきた。
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