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そう、それはこんな事になるとは思っていなかった今日の朝の事である……
あたしの名前は杏里 美貴(あんりみき)
高校1年生だ。
髪は黒髪の長くストレートで、父は会社の社長、母は元女優で今は家庭の為に家事をしてくれてる。
でも、私は彼氏はいない。
だって男が嫌いだから…
それは両親も友達も私が男嫌いな事を知っていた。
いきなりの父の言葉からこの悪夢が始まった。
「今日から学校はここに行ってくれ。」
お父さんの手には1枚の紙が掴まれていた。
「えっ?いや、嫌だよ!友達、出来たばかりだしまだ5月だよ?」
もちろん私はそれを拒否しる。
「美貴にはそろそろ婚約を考えてほしい。」
はい!?こっ、婚約ぅー!?
「えっ!?まだ、高校1年生だよ?」
ねぇ、いつものように冗談だって笑ってよ。
だけど、
「この学校に行かないのなら、私が決めた相手と婚約してもらう。向こうの方の親に美貴の写真を見せたらすごい気に入ってくれたらしいんだ。」
「そ、そんな……」
やっぱり冗談じゃなかったんだ。
結婚相手は自分で決めようとしていたのに…
お父さんはいつも勝手過ぎる。
小さい頃だって遊びに行く約束してたのにも関わらず
、仕事に行っちゃうし、他にもいっぱいあるけど今日の婚約って事が一番腹立たしい。
こうなったら仕方ないか…
友達は向こうで作れば!
その時そんな優しい考えをしていたあたしがバカだった。
「お父さんあたし、その学校に行く!」
あたしは半ば強制に行かされる事になった学校までの紙をお父さんからを受け取り、急いで支度をした。
嫌だけど知らない人と結婚するよりはまだ増しだよね。
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