第2章 大いなる絶望

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いや、正しくは太陽が何かの影に入ったのだ。 だが、ここは砂漠だ。 岩山もない。 雲一つないこの場所で。 《あれ》はただただ大きかった。 《あれ》はただ大きすぎた。 「な、なんだ《あれ》は!?」 クルトアイズはそう言いながらもなんとなくだが正体はわかっていた。 だが、だからこそ。 クルトアイズにはわからなかった。 おかしい。 《あれ》は。 奴は。 アルマロスが。 ここで出くわすなど。
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