第3章 蠢く闇

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最後、ジークに会えないことが。 悲しかった。 そして、今になって。 気が付いた。 「私、私は」 そっか、そうなんだ。 だからか。 だから、こんなにも悲しいんだ。 「ジーク」 ずっと前から気が付いてたのに。 気付かないふりをしていたんだ。 でも、残念だな。 ジークならこんな時に何て言うのだろう? エレナは薄れ行く意識の中、静かに呟いた。 「ジーク・・・」 初めて会った時から、 「大好き・・・だったよ・・・」 エレナは白い雪に埋もれ、力尽きた。 第三章 蠢く闇fin
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