第4章 燻る鼓動
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コツコツと足音を響かせてレオンは進んでいた。 その時、一人の男に出会った。 「これはこれは。レオン殿、集会以来かな?」 レオンは個人的にこの男が苦手だ。 「これはヴェスター殿。どうかされましたか?」 ヴェスターは静かに笑い。 「それとも、この。雪賊の砦(ここ)ではコマンダンテと呼んだ方がいいかな?」 「お構い無く」 「そうか。それで、ジーク君はどうなったんだ?」
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