第6章 悪魔の腕

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「くそっ!」 クルトアイズはその通信機を左腕で壁に叩き付けた。 「良いだろう。その話、のってやる」 俺はその男を睨み付けた。 だから、俺達は撤退出来ない。 それだけの食料とSEがあればこんな事をしなくても逃げ延びる事が出来た筈だ。 だが、俺には出来ない。“しない” 今、ここで逃げ出せばあいつらは皆、犬死にした事にかわりない。 だから“しない”
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