第1章 白い地獄
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その時だった。 突如、バイドが襲ってきた。 「下からだ。くるぞ!」 俺は声の限り叫び、その姿を捉えんと見上げ。 固まった。 《それ》は途方もなく美しかった。 吹雪を衣のように身に纏い、静かに見下ろしている《それ》は天使のように見えた。 《それ》は絶対的だった。 すぐ横にいた仲間を吹き飛ばし、純白の世界を紅く飾った。 《それ》は恐怖そのものだった。
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