第1章 白い地獄

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「うぅ・・・」 ジークが目を覚ましたのは何かの実験場のようだ。 頭が酷く痛む。 眩む視界を無理矢理開き周りを見回した。 「ここ・・・は?」 その問いに答えるように壁のスピーカーが鳴り出した。 『やぁ、やっとお目覚めか』 この声は聞いたことがある、たしか・・・ ジークは痛む頭を抑え記憶をよみがえらした。 「・・・そうだ。指令、コマンダンテですか?」 俺は一人呟いた。 『そうだ。ジーク君、起きて早々悪いが少しの乱暴に付き合ってくれ』 コマンダンテは静かに話すと銃を抱えた男が一人はいってきた。 その男はジークの右腕に銃を突き付けるとなんの躊躇なく引き金を引いた。 響き渡る銃声と一人の叫び声。 「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 それと同時にジークの右腕が明るく温かくオレンジ色に光りだした。
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