いっしょにいたくて

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仕方ないこと、なんだ……と、意味もなく、言い訳してみる、詰め込み過ぎた感情は胸を、張り裂けそう、言葉は喉の中に押し込んで、溢れそうな涙をまばたきで引っ込めた、唯一、事実を受け止めまいと試行錯誤する頭の中だけは、上手くいかないで、ぐちゃぐちゃになった、動揺してるんだ。 お兄ちゃんに、彼女できたかも? という情報だけで、私、早坂歩を動揺させるには十分で、曖昧さがより一層、掻き立て、意味もなく動揺してる。 妹なのに、どうしようもない不快感が全身を伝うけれど。 扉が嫌に遠い、確認したいと意志とは、裏腹に、この部屋に私を縛り付ける、この部屋に居続けることが、私の日常で部屋の外は異世界、非日常的な塊だ。 いや、外に出るのが怖いのだ、比喩で脚色してみた、やっぱり、深い意味はない、引きこもりな私を、少しでも小説のキャラクターに仕立て上げてみたかっただけ、いわゆる、見栄っぱりだ。 昔から、競うという行為が苦手で、どこか人の一歩、後ろを歩かないと落着かなかった。勝ち負け云々の前に、目立ちたくないのに、母親譲りの漆黒の黒髪が否が応でも男子の目を引き、必然的に女子の嫉妬を買う、いろんな意味で祭り上げられる環境は悪循環の巣窟になり果て、いじめが始まるのも時間の問題で、私が不登校児に成り下がることもやっぱり、当然だっだかもしれない。 現状、中学生で不登校児だ。 いじめについて、偉い学者がいろいろいってたけれど、馬鹿な私には何一つ、理解出来なかった、親も教師も、私の心境が理解されなかった。
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