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「全く、強引ね」
「そう思うなら、いい笑顔で親指立ててんじゃねぇ」
いやいや、何を言ってますか、こんなにウザい人を私から引き離してくれるなんて・・後でネタ武器を貴方に進呈しましょう
「はっ離せ!!僕はランキング上位のベアウルフだぞ!!」
「あっ?ランキング上位?」
「そっそうだ!!さっさと離せ!!」
ベオ・・言いたいことはわかる、『なにこいつ?』ですよね・・
多分この人・・ランキング上位のベオウルフの振りをして詐欺や恐喝紛いのことをしようとしてたんですね
「へぇ、ランキング上位ねぇ・・ちなみに何位だよ」
「きっ聞いて驚け!!14位だ!!」
このAROは参加しているプレイヤー数が100万を超えているため、だいたい300位以上がトッププレイヤー、50位以上がランキング上位と認識される
ちなみに私はランキング6位だった
クズ野郎が言っている総合ランキングは運営が主催するイベントでの頑張りで結構変動しますからね・・前回、イベントの上位に与えられるアイテムがとても魅力で頑張ったら一桁台に・・欲望って怖い
「ちなみに・・俺もランキング上位なんだよ」
「へっへぇ、奇遇だね・・」
「お前と同じく14位なんだ」
「へっ?」
「俺がベオウルフだ・・じゃあな、偽物野郎」
自分がなろうとしていたご本人登場に困惑しているクソ野郎をおもいっきり放り投げる、カエルが潰れた時のような声が聞こえたんで多分気絶したでしょう、よかった、よかった
「で、何を狩りにいくのよ?」
う~ん、やっぱベオは高いわね、私は身長160後半と決して低くはないけど・・確実に20センチの差はあるし
「あぁ、天災を狩りに行く」
「えっ?・・あれは二人じゃきつい気が「大丈夫!!私もいるよ!!」・・ヴァイセ・・今まで何処に・・」
「野次馬に混じってベオっちの勇姿を見てたんだよ!!」
私の台詞に言葉を被せてきたのは身長140と小柄で碧眼で銀髪をショートカットにした少女、その身に纏う鎧は色が藍色であることを除けば細部まで私のと一緒・・
ギルドマスターであり私と戦乙女仲間である『ロセヴァイセ』がそこにいた
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