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酒場には生産職、戦闘職をとわず二百人くらいの人間がいる・・皆、暇人だね・・
「あれ?ベオとヴァイセは?来てないの?」
あの二人ならこの時間帯に来てると思ったんだけどな
「えっ?あぁ、兄貴とギルマスなら来て早々に狩りだ~!!って叫びながらギルドホームから出ていきましたよ」
私と同じギルドの看板の筈なのに・・二人とも自重してほしい・・
「姐さんは今日も素材集めに?」
「うん、行こうと思ってる」
レベル上げが出来ない私の趣味は素材を集めてギルドの生産職の人達にネタ武器を作ってもらうことだ
よし、今日はサンド・ゴーレムでも狩りにいこうかな?
「「「ちょっと待ったぁ!!」」」
はい?なんかいきなり立ち上がった三人がこちらに近づいてくる・・杖を持った魔法使いタイプに重装甲のタンクタイプに軽そうな皮鎧の盗賊タイプ・・あれ?この人達の名前なんだっけ・・
「バームクーヘン!!」
「トリュフチョコ!!」
「ワタアメ!!」
「「「我等甘党三人組が・・貴女をお守りします!!」」」
あ~、確かこの人達中堅クラスの新メンバーさんだったね・・
「「「是非とも!!我等をお供に!!」」」
「うん、いらない」
三人が刃で切り裂かれたように膝をつく・・だって、私、全距離で戦える正にオールラウンダーだよ?
下手に弱い人連れてった方が面倒になるし
落ち込んでいる三人を尻目にこの頃私が好んで使っている武器を出し、背中にかける
私が出したのはまばゆい金色で自身よりも大きな戦斧中央には今にも噛み付きそうな獅子の頭が象られている、武装名は『獅子の戦斧(アックス・オブ・レオ)』・・実はもう手に入らない武装なんだよね、これ
「いつも言うけどさ~、エルフでメイン武器が大斧って有り得ないよね、姐さん以外」
「確かに・・私以外には見かけないな」
ドワーフとかSTRが高い種族の武器だしね、大斧・・私は好きだけどね
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