キセキ

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「あ、安部発見」 「なんだよ石井、待った?」 「安部君!おはよう!」 「おはよ、新垣さん。てか時間的にこんにちはね」 「あ、そうだね、へへ」 快晴の空。 風も湿度も、何もかも最高。 午後1時。 駅のホームで待ち合わせを図った3人。 南はクルンとした内巻きショートヘアに、白を基調に紺を取り入れたワンピースを着ていた。 レトロな感じがまた清楚で健気で、いかにもな勝負服。 安部はロンティーにチェックのシャツにジーンズ。そしてメガネ。 あたしはポニーテールにジーンズのサロペットにTシャツ。aiko意識。 「このメンツで遊ぶの初めてじゃない?」 安部が大人っぽい笑顔を見せ、下りエスカレーターにスニーカー履いた足を乗せる。
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