201人が本棚に入れています
本棚に追加
/327ページ
校長先生の話は、立たされる側の生徒にとって苦行でしかない。
いつの間にか校長の話は、「始業式から約1ヶ月が経とうとしています」からうんぬん、
「大学受験の成功の鍵」という胡散臭い話へ。
そんな鍵あるなら全国で製造されてるし、と、あたしは胸の中で毒づく。
足が突っ張ってくる。
ちなみにあたしは恋なんて、大人になるまでしたくないと思ってる。
だって学生って、ガキ、ガキ、モンキー、ヤンキー、ウッキー。
単細胞でつくられた脳を持つ男子に恋、無理。
「石井、1で剃っちまうって、2はどんだけおぞましいんだ」
「あー…聞いてたの」
無表情な安部に、あたしはめんどくさそうに返す。
最初のコメントを投稿しよう!