迷い

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脱け殻から、脱け出せた。 こんな表現変だけど、おおむねそんな感じで、 南の怒涛の号泣を慰める形で、あたしと南との仲はみるみる修復していった。 「よかった……」 生きてる心地がじんわり広がって。 細胞全体に綺麗な酸素が隅々まで染み渡って。 友達は、無くてはならぬ存在なんだ。 今にしてやっとわかった。 「ありがと……南。 謝ってくれて」 『何で!?感謝されるようなこと何一つしてないのに……。』 ウサギの耳をしょんぼり垂らす、ショートカットの南が容易く想像つく。
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