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「ほら、そこの君も早く席につきなさい」
そう言った男の視線の先にいたのは、このクラスで1番の暴れん坊、佐原秀(サハラシゲル)だ。
過去に教師を殴って退学になりそうになったこともあるが、人一倍正義感が強く、本当は優しい奴なのでみんなに好かれていた。
教師を殴ったのも、当時その教師からセクハラを受けていたクラスメイトを守る為だった。
「冗談じゃねぇーよ!何でてめえなんかの言う事聞かなきゃいけねーんだよ!いい加減にしろ」
秀はそう言うと、教室を出ていこうとした。
「待ちなさい!」
秀がドアを開ける寸前、男が大声で叫んだ。
「いい加減にしなきゃいけないのは、君の方だよ?」
「…あ?てめえ、今何か言ったか?」
怒りを露にした秀は、顔を真っ赤にして言った。
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