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『ピピピピピピピピ……』
「んん…」
携帯のアラームが鳴り響き、
俺は夢から現実に引き戻された。
反射的にアラームを止め、
いつものように二度寝をしようとしたが、なぜか目が覚めてしまった。
仕方なくベッドから抜け出すと
俺はびっしょり汗をかいていることに気がついた。
そういえば、なにか悪い夢を見ていたような気がする。
それにしても、こんなに汗をかくとは…。
よほど怖い夢だったのだろうか。
ふと時計をみると、まだ7時を少し回ったところだった。
家を出るまであと1時間以上ある。
いつも遅刻ギリギリの時間まで寝ている俺にとっては、ありえないことである。
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