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俺「…なぁ」
俺はよろけたうえに尻餅をついて、榊を見上げた。
たぶん相当情けない顔をしていただろう。
凍てつくアスファルトに座り込む俺をいつものように見下げ、榊は言った。
榊「いつまでも引きずってんじゃねぇよ。女々しいなお前」
せっかく頑張って優勝候補になった。
そりゃほとんど榊のおかげだけど、俺だって努力したつもりだった。
榊の足を引っ張りたくなかったし、俺らがミスさえしなければ榊がチームを勝たせてくれると信じてた
俺は…榊を信じてた
チームを勝ちに導くコイツを最高の仲間だとおもっていた
これから大会で自分たち自身がどこまで勝ち抜けるか、その自分たち自身の可能性が楽しみだった
なのに…
あんな終わりかた
俺たちの可能性は一瞬にして無に変わった
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