courus of battle

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今、俺は走っている。友人の家に向かうためだ。 鞄を脇で固定しながら家を飛び出し、定壁の家へと走り出す。 測ったことはないが大体五分ほどだろうか。 真新しく舗装された道を走りつづけ、山のふもとに鳥居が見えたら手前で 山のほうへ曲がる。そして百メートルはありそうな坂を駆け上がると、ようやくあいつの家が見えてくる。 木造三階建ての二世帯住宅で実はいいとこの坊ちゃんだ。 少なくとも、俺からするとそう。 俺が庭にはいると大型犬のビートが吠えだす。 大型犬で白と黒の毛並みは昔と変わらず艶やかだが、 当の友人も犬種を知らないらしい。 まぁ、定壁だからな。今更気にしたりはしない。 しばらく威嚇に晒されながら息を整えているが一向に出てくる気配はない、どうせ小説でも読んでいるのだろう。
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