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俺は、ゲームや漫画にあるようなファンタジーの世界にいるようだ。
俺の常識では起こりえない現象だ。何故こうなったのか、考えるまでもない。
まさか、こんな事になるとは・・・
俺は、ふと剣を眺めた。
ここは、ゲームとはまた違うのだろう。
死んだらセーブ地点からスタート・・・なんて事が出来るわけがない。
死んだら終わりなのだ。
俺は自分にこう聞いてみた。
「元の世界に帰れないとしたら、どう思う?」
答えは、こうだった。
「別に構わない」
俺は元の世界に執着心が無かったのだ。
退屈な日々、安定しない生活・・・
戻りたいとは思わない。
必死に仕事を探し、結果疲れ果てた人生を送るより、
死ぬリスクを負いながらも、スリルのある人生の方がいい。
俺はそう考えたのだ。
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