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見ると、一人の少年が
こちらを見ていた。
「なっ、何も・・・見てないから」
人との遭遇に嬉しくはあった。だが今はそれより、恥ずかしさでいっぱいだ。
まさか見られていたとは・・・
俺の顔は真っ赤に違いない。
「じゃあ…もう帰らないと」
俺を見た少年は帰ろうとするが、それは俺が困る。
「まっ待ってくれ!」
俺は両腕をつかみ、
夢中で少年を引き止めた。
「おっお金持ってないから!」
「いやいや、そうじゃなくて!」
おそらく、彼は俺が口止めを
すると思っているのだろう。
・・・いや、するのだけども、
今はそれよりする事がある。
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