ミトン村

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モロンの話によると、 ここから村へは1時間かかるらしい。 結構な時間があるので、聞きたいことは大抵聞けるだろう。 早速、モロンはメニューの出し方を教えてくれた。 「メニューは、人差し指で十字を描くんだ」 「んっ、こうか?」 色々苦労はしたのだが、意外にも簡単だった。 俺の前に横長のウィンドウが表示された。そこにはステータスやアイテム倉庫、装備やメッセージと書かれている。 『井本 正和 level2  HP30    atk15  アイテム  def12  装備  spd8   メッセージ  + 3  close   』 一瞬セーブがないかと期待したが、やはり無いようだ。 「レベル2って・・・よく生きてたね…」 「運ってやつだ」 とりあえず、装備をクリックして開いた。 すると、所持している装備が一覧で表示されるのだ。 どうやら俺は、着ている状態で装備は出来ていなかったようだ。 裸と同じ防御力で過ごしていたことになる。 「なるほど・・・着るのと装備は違うのか」 するとこの剣は、装備してはおらず、持っていることになる。 「この場合攻撃力はどうなるんだ?」 「自分の攻撃力に重さでボーナスがつくらしいよ」 らしいと言うことは、俺以外にやる人はほぼいないのだな。 まぁ、俺自身やりたくてやっているわけではないが。 「どれくらいだ?」 「さぁ?気合いで増えるらしいけど・・・」 「そうか・・・」 本当にやる人いないのか。 この情報は常識ではないようだ。 まぁ、考えれば賢明でないことなどすぐにわかる。 「余った剣あげようか?」 「いや、いいよ」 今が15なら、最低でも5レベルほど上がれば使えるようになる。 「そっか、閉じる時はcloseね」 「分かった」 俺は振り分けポイントをatkに2、defに1振り分けてメニューを閉じた。
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