ハイヒール
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以前、私が言っていたことを憶えてくれていたんだ、おばあちゃん。他の誰かに貰うよりも、きっと一番の宝物になるはずだ。 「卒業旅行に、その靴、履いて行くから」 「旅行? 気をつけて行かなんよ」 「大丈夫よ。帰って来る時も、そのハイヒール履いて来るね」 帰郷した里子を見て喜んでいる祖母の姿が、目に浮かぶようだ。 「気をつけてな……」 電話の向こうで、祖母は何度もそう繰り返していた。
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