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side:彩
彩「拓也~、お待たせ………あれ?」
私が教室に戻ると、待っといてもらってるはずの拓也がいなかった。
彩「どこ行ったんやろ…」
由「彩ちゃん…やんな?」
突然、転校生の子に話しかけられた。
彩「んっ?あー!横谷さんやったっけ?」
由「うん。拓也って…内川君やんな?」
彩「そうそう!見いひんかった?」
由「内川君やったら、美優紀っていう子と帰らはったけど…」
彩「えーっ!?!?」
由「ん?彩ちゃん知らんの?」
彩「知らん知らん!さてはみるきー、また嘘ついたな…」
由「………」
彩「あー、ごめんごめん(笑)にしても、困ったなー…仕事ひとりで片付けな…」
由「…もしよかったら手伝おか?」
彩「えっ!?ホンマに!?」
由「先生のとこいかないとあかんから、その後でよければ。」
もちろん、猫の手も借りたいような状況やし、横谷さんにお願いした。
横谷さんは、用を済ませてから、仕事を手伝ってくれた。
書類とかの整理やったし、思ったよりは早く片付いた。
彩「ふーっ、終わったー…」
由「お疲れ様。」
彩「あ、ホンマありがとう!横谷さんいんかったら、とっくに日暮れてたわ(笑)」
由「役に立ててよかった。」
彩「…あ、そや!ちょっと待っててな!」
私は教室を出て、購買まで走った。
お礼にジュースでも、と思って。
自販機で適当に買って、急いで教室に戻った。
彩「横谷さん、これお礼に………って、あれ?」
でも、教室に戻ると、横谷さんはいなかった。
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