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side:拓也
拓「えーっと…彩!これは!?」
彩「んー?それはあっちの棚!ついでにこれも持ってって!」
拓「了解…」
5月のある日。
俺、内川拓也は放課後の学校で生徒会の仕事をしていた。
彩「拓也!ぼーっとしてんで、これも運んでよ!」
拓「悪い悪い!いま運びます…」
一緒に仕事してるのは副生徒会長をしている山田彩。
いわゆる、幼なじみ。
彩「…よしっ。こんなもんでいいかな。」
拓「いいんじゃない?ご苦労さん。」
彩「ごめんな。仕事手伝わして。」
拓「別にいいよ。今に始まったことじゃねーし(笑) にしても、先輩らも受験モード入りかけだし、俺らの仕事増えるよな~。」
俺たちの高校、秋難高校はここらじゃ有名な進学校。
5月になると三年生は受験モードに入っていくから、後輩である俺たち二年生が主体になる。
彩「ホンマやな。まあ、しゃーないやん。」
拓「まあな。彩、次は生徒会長やんのか?(笑)」
彩「やってもええけど…そん時は拓也が副会長やりや?(笑)」
拓「もうこれ以上は勘弁…」
彩「あー、お腹空いた!ご飯でも食べに行こか!」
拓「彩のおごりな(笑)」
彩「なんでやねん!こういうときは男子がおごるもんやろ。」
拓「はーいはい。ホラ、行くなら行くぞ。」
俺はそれだけ言って、机に掛けたカバンを取って教室を出た。
彩「あ、ちょっと待ってや!」
拓「早くしろよー(笑)」
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