May

5/14
前へ
/27ページ
次へ
翌日。 転校生の噂は俺が思っている以上に広まっていたみたいで、2年生の間で話題になっていた。 拓「転校生ねぇ…美優紀の機嫌損ねないようにだけしよう…。」 ?「拓也!聞いたかよ!?転校生の噂!」 拓「なんだよお前まで…。噂なら聞いたよ。」 いきなり大きな声で話しかけてきたのは、同じクラスの中村翔太。 バスケ部エースで、クラスの人気者。 翔「松井ちゃんいるからって、冷めてんな~(笑)」 拓「そんなんじゃねーよ。転校生なんて、そんなに騒ぐもんでもないだろ。」 翔「ふーん。かわいかったらいいな~(笑)」 彩「おはよー。」 拓「おはよう…って、おいっ!彩!?」 彩を見て驚いたのは、ずっと長かった彩の髪がショートになっていたからだ。 ショートヘアーの彩なんて初めて見た。 翔「あれ、彩ちゃん!失恋でもした?(笑)」 彩「そ、そんなんちゃうわ!ただの気分や…」 そんな彩を見てたら目が合った。 拓「なんだよ…」 彩「どうかな…やっぱ変?」 拓「いいんじゃない?ショートの方が似合ってると思う。」 彩「ほ、ホンマ!?よかった~…」 ガラッ 先生「はい、みんな席に着いてー。」 先生が来て、みんな席に着いた。 先生「えーっと、まず、噂になってるみたいだけど、今日からウチのクラスに転校生が来ています。まあ、何よりも会ってみるのが早いね。おーい!入って!」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加