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翌日。
転校生の噂は俺が思っている以上に広まっていたみたいで、2年生の間で話題になっていた。
拓「転校生ねぇ…美優紀の機嫌損ねないようにだけしよう…。」
?「拓也!聞いたかよ!?転校生の噂!」
拓「なんだよお前まで…。噂なら聞いたよ。」
いきなり大きな声で話しかけてきたのは、同じクラスの中村翔太。
バスケ部エースで、クラスの人気者。
翔「松井ちゃんいるからって、冷めてんな~(笑)」
拓「そんなんじゃねーよ。転校生なんて、そんなに騒ぐもんでもないだろ。」
翔「ふーん。かわいかったらいいな~(笑)」
彩「おはよー。」
拓「おはよう…って、おいっ!彩!?」
彩を見て驚いたのは、ずっと長かった彩の髪がショートになっていたからだ。
ショートヘアーの彩なんて初めて見た。
翔「あれ、彩ちゃん!失恋でもした?(笑)」
彩「そ、そんなんちゃうわ!ただの気分や…」
そんな彩を見てたら目が合った。
拓「なんだよ…」
彩「どうかな…やっぱ変?」
拓「いいんじゃない?ショートの方が似合ってると思う。」
彩「ほ、ホンマ!?よかった~…」
ガラッ
先生「はい、みんな席に着いてー。」
先生が来て、みんな席に着いた。
先生「えーっと、まず、噂になってるみたいだけど、今日からウチのクラスに転校生が来ています。まあ、何よりも会ってみるのが早いね。おーい!入って!」
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