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ガラッ。
先生の声に応じて、ドアが開き、廊下から女子が入ってきた。
先生「はい、じゃあ、自己紹介よろしく
。」
?「あ、はい。京都から来ました、横谷由依です。よろしくお願いします。」
そう言うと、その子は頭を軽く下げた。
先生「はい!じゃあ、横谷さんはあそこ!内川君の隣に座ってね。」
由「内川君…ですか?」
先生「あ、そっか(笑)内川君、呼んであげて!」
拓「えっ…あー、はい。こっちこっち。」
由「あ、はい。ありがとう。」
その子は俺の隣の席に着いた。
それで朝のホームルームは終わった。
その後はクラスのみんながその子の周りに集まって、質問責めにしているのを、戸惑うだろーになんて思いながら眺めていた。
なんだかんだして放課後。
女「それじゃあ、横谷さん、また明日!」
由「あ、はい。またね。………あのー…内川君…やんな?」
拓「んっ?何?」
教室でボーッとしていると、突然話しかけられた。
由「何でもないんやけど。みんな帰らはったのに、内川君は帰らんでええの?」
拓「彩が生徒会の仕事手伝えって言うから待ってんだ。」
由「彩?」
拓「あー…ショートカットの気強そうなやついただろ?あいつ。」
由「ショートカット…あー!あの子か!(笑)」
拓「んで?えーっと…横谷さんだっけ?」
由「はい。」
拓「横谷さんは何してんの?」
由「この後先生のとこ行かなあかんから、言われた時間までちょっと待ってるん。」
拓「そうなんだ…。」
由「はい。」
拓「………」
由「………」
その後、しばらく沈黙が続いていた。
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