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クソッ
オレとしたことが、待ち合わせに遅れてしまった。
それもこれも全部、昼間っから修羅場なんか作ってるイツキが悪い。
あとでユキと一緒にシバく。
近道を使い、門の所まで行くと、そこにはいつもの門番だけがいた。
「皇華様。お待ちしておりました」
「…例の理事長の甥って奴はどこだ」
そう言うと、門番は気まずそうに話し始めた。
「それが…、先程までいらっしゃったのですが、皇華様に謝られたあとそのままいかれました」
「はぁ、何だよソレ…」
「こちらも留めたのですが、あそこは初めてだと大変なので」
「そうだな。悪いな、理事長にはあと30分もあれば着くと云っといてくれ」
「はい。わかりました」
それからオレは、森の中へと足を進めた。
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