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あーと、えーと、何で?
俺ちゃんと道歩いてたよな?
何故此処から出られない。
てか、どんどん道じゃないとこに入ってるし…。
やっぱこれ引き返した方がいいかな。
焦る気持ちを抑え、さっき見かけた花畑まで戻ることにした。
花畑に着くと、木々の隙間から少しだけ青空が見え、そこから光が降り注いでいた。
色とりどりの花が咲くそこに、座り込む。
あーあ、最悪だ。
我慢して迎えが来るの待っとけばよかった。
何で迷g──、こんなことになってんだ…。
方向音痴でも無いのに。
「誰か居ませんかー」
なーんて独り言を言いながら花を摘んだ瞬間──
ガサッ
後ろの茂みで何かが動いた。
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