何そのお使い行ってきてみたいなノリ

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「でかっ」 俺の目の前にある大きな門。その両端から伸びる高い塀。 何処からか桜の花びらが降ってくる。 ソレと一緒に風になびく真っ赤な髪。 俺、赤城琉人(アカギリュウト)は容姿、頭脳、体力ともに普通。 唯一人と違うのがこの髪。その所為で、よく絡まれたりもしたがこの髪を嫌いになったことはない。 そんな俺がこのどでかい学校に通うことになる。 “藤和学園”(トウワガクエン) 街の外れにある森の中ひっそりと、しかし堂々とそこに在った。 小、中、高のエスカレーター式で、金持ち校とも謂われている。外部からの入学も可。 そんな、一般人がなかなか入ることが出来ない此処に、俺は今年から入学することになった。 それもこれも全部、あの女王様の所為なんだ──まあ、違うけど。
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