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今、此処生徒会室は、入学前の新入生達の入寮確認に追われているところだ。
かく言うオレも承認の印を捺したりと、忙しかったりする。
時計の針が2時を差そうとしている。
「おい、ユキ。もうそろそろ時間じゃないか?」
「あぁ、もうそのような時間なのですね」
ユキは資料から顔を上げ、溜め息を吐きながらこっちを見た。
「ミカゲ、申し訳ないのですが、ミカゲに頼んでも?」
「あ?何でオレが、ユキが理事長に頼まれたんだろ。それが無理なら他にもチノとかセイタ、レイタとかいるだろ」
「私はまだ仕事が残ってます」
「…おれ、も……」
「「僕たちもー」」
「それはオレだって──」
「知ってますよ。ミカゲはもう自分の分は終わってるって」
「うっ…。」
「では行ってらっしゃい」
「………ぃってらー」
「「ばいばーい」」
「……。」
クソッ。
ユキの奴、こんな時だけ強気になりやがって。覚えてろよ。
あとでユキをどうするか考えながら、オレは生徒会室をあとにした。
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