第一章 ~ お好実焼きパーティー ~

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    2  着替えをすますと鏡の前でチェック。  ミドル兄さんに見てもらうんだもんね。 「もうちょっと毛並みが流れてる方がいいかにゃ」  手ぐしで直してみる。 「うん、ばっちりにゃ」  鏡の前でクルッと一回り。 「にゃん」 「どうした、そんなにオレに誉めてほしいのか?」  こりもせず窓枠にぶら下がってるジャックが言った。 「ジャックには関係ないにゃ」  ツーンとして扉から出て行った。 「あ、おい待てよ。あ、」  ズドンと重いモノが落ちる音がした。 「天罰だにゃ」  着替えをのぞいた罰だよ。  心の中であっかんべーをしておいた。
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