第一章 ~ お好実焼きパーティー ~

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   一階に降りていくとママとミドル兄さんが楽しそうに話し込んでいた。  ママもミドル兄さんのファンだ。  いつもより厚化粧でリス顔をより人に近づけている。  努力は認めるけどいつものママの方が私は好きだな。  でもそんなママにも笑顔で接してくれるミドル兄さんはとても優しいと思う。 「ライバルがいっぱいだにゃ」  ピンポーン  呼び鈴が鳴った。 「はあい、どなた?」  名残惜しそうにママはミドル兄さんから離れた。  すかさずミドル兄さんの腕に絡みつく。 「どうかにゃ」  似合ってる? 「可愛いよ」  おでこにチュウをしてくれた。  私の心臓が思わず飛び出しそうになる。
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