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「あの、よかったらミドルも食べてかない?」
ミルトが頬を朱に染めて上目遣いでミドル兄さんを見る。
「あ~あ~、そうだよミドル兄さん。食べてくにゃ。むさ苦しいのしかいないから目の保養に……じゃなくってまだ話が終わってないにゃ」
ミルトとミドル兄さんの間に割り込んだ。
ミルトはウサギと人間のハーフでそれだけでも目立つ。
しかもプロポーション抜群とくればいくらミドル兄さんと言えども危ない。
背の低い猫と人のハーフである私に見向きもしなくなったら……考えたくもない。
「それじゃいただくとするよ」
眩しい。まぶしすぎる笑顔を向けてきたミドル兄さんに光の早さで箸とお皿を渡した。
「ありがとう。ピックル」
く~この笑顔、切り取って飾っておきたい。
私の胸はキュンキュン言いっぱなしだ。
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