序章

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   ここは、時間と空間の狭間に位置する忘れられた森【まほろば】  太陽と二つの核、四つの精霊王によって形作られた楽園。  太陽にもっとも近い灼熱の大地 聖域  太陽からもっとも離れた凍てついた大地 霊域  そして聖域と霊域に挟まれた緑豊かな森 楽園  この三層からなるのが まほろば だ。  聖域にはこのまほろばの守護者たるドラゴンが住み、楽園には様々な動物たちが活き活きと活動している。  この森に住む動物たちには食物連鎖などの概念はない。  なぜなら彼らの主食は楽園に栄える好実(このみ)と呼ばれる木の実だからだ。  産地、時期によって食感が変わる不思議な木の実である。  そのおかげで愚かな争いは起こらないのだ。
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