第一章 ~ お好実焼きパーティー ~

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    1  バタンと窓を開ける。  七色の空に雲一つない。  今日も天気は晴れ。 「う~ん」  思いっきり伸びをする。  今日もいい天気だ。  空を見上げて太陽様に感謝を述べる。  今日はお昼から、みんなでお好実焼きパーティーをする予定だ。 「どんな好実もってこうかにゃ」  大樹の二階にある私の部屋から外を眺めていた。 「おはよーピックル。今日もセクシーだね」  羽音をたてずに窓枠に止まったのはカラス狼のジャックだ。  狼の体にカラスの羽がついていて空が飛べる、ちょっとうらやましいナイスガイ。  もちろん黙っていればの話だけどね。
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