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「ミドル兄さん、いつきたの?」
クローゼットに身を隠して質問する。
「ドアはノックしたぜ」
キランと歯が光る。
ああ、それだけでドキドキが止まらない。
「ミドル兄さんが来てるんだったらこんな色気のにゃい格好してにゃかったのに……」
頬を赤らめてつぶやいた。
「ハハハ、気にしない、気にしない。ピックルは何着ていても可愛いよ」
「か、か、か、可愛い?」
あ、だめ。意識がとうのきそう。
「よう、ミドル来てたのか?」
右目に痣を作ったジャックが懲りずに窓枠に上ってきた。
「やあ、ジャック……」
「邪魔にゃ!」
今度は光のスピードでジャックに蹴りを食らわすと、再びクローゼットに隠れた。
「相変わらず仲がいいな。うらやましい限りだよ」
にっこりと太陽のような笑顔がまぶしく光る。
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