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僕は決して、天然の子が苦手なわけではない。だが、得意でもない。
なんだかここから長い無理問答が始まる気がする。
女の子と話をするのは好きだが、漫才はしたくない。
この場面を切り抜けるには、僕の必殺技(トボける)を使うしかない。
「あ、そういえば今日は、僕の第2の故郷モルジブから留学生のレボルダスが家に遊びに来てるんだった。なので僕には家に早く帰る義務が生じている。すまないが、ここは失礼させてもらうよ。」
よし、これで春川さんも騙されたに違いない。僕の必殺技に狂いはない。
「坂本さん。今ので、騙したつもりですか。そんなんで、逃がしませんよ」
春川さんは至って冷静である。
ちっ。天然のくせに鋭いな。
いや。さすがに今の嘘は下手すぎたかな
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