春川 桜

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高校の入学式の当日、僕は新しい制服に身を包み学校へ向かう。 春という季節は新しい始まりを告げる、四季のなかでも特別なものだ。 期待と不安、二つの相反する感情を抱くこの感じはやはり新鮮だ。 誰と出会いそして誰と同じ時を過ごすかで、僕の高校生活は大きく変わってくる。 だからこそ、期待もするし不安も感じるのかもしれない。 「あ」 「あっ」 その時、僕の高校生活に唯一何の影響も及ぼさないであろう人物と出くわした。
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