高校3年生8月

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いつもの帰り道を夏服の水色と白のセーラー服姿で歩く。 『もぉーいいかぁい?』 いつも通る、緑が多い、公園というよりは広場からそんな声が聞こえてきた。立ち止まり、声のした方を見つめる。 幼稚園児だろうか、小学生だろうか。 かくれんぼをしているようだった。 目を手で隠し、少年よりもはるかに大きな木に向かって立ちながら、叫んでいた。 『もぉいいかぁい??』 自分にも、あんな時期があったのだろうか。と考えて、やめる。 最近、考えるのさえ疲れてきた。 『まぁだだよー』 と、どこからか返答がかえってきて、おそらく鬼であろう少年が『いーち、にぃーいっ・・・』 と数え出す。
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