始まり

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えっとぉ…。 閉まってますね…。 マジか?! 非常に焦ります…。 他人のお財布を持ったまま、お店のシャッターをガン見してみましたが、開く訳もなく…。 この前来た時、閉店時間もっと後だったですよね? なぜに、今日はこんなに早いのですか? どうすんのよ、このお財布…。 しばらくお財布をガン見。 図書館に戻るか? でも、私が図書館を出た後すぐに、司書さんがカギ閉めてましたよね…。 …交番でしょうか? 持ち主も分かっているのに…。 お財布の中に、連絡先とか無いだろうか? でも、こんな暗闇で閉まったお店の前で、他人のお財布を漁るなんて…。 怪し過ぎる…。 こんな事なら、図書館で司書さんが見てる時に、一緒に見ればよかったです…。 あ、免許証に住所とか連絡先とか無いだろうか? このまま他人のお財布を持っていたく無くて、意を決して免許証を引っ張り出して…。 うわ、なんかお札入ってる…。 免許証を引っ張り出しつつ、やはり目に入るお金さん達。 気にしちゃいかん! えっと、住所は…。 …おや? うちのアパートのお向かいさんのマンション? あっ、そうですか。 なら、ポストにでも入れておこうかな。
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