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《ブラッカの無線を拾いました》
《うむ、流せ》
《了解》
ザ──ッ∞∞レプリカ004EE所在確認。ダッホイN24E16。
ザ──ッ∞∞ギルネ・ザザ所在確認。ダッホイN23E16。
ザ──ッ∞∞ラムダ使用許可、確認した。ミッションB3発動
ザ──ッ∞∞オメガ、行けるのか?
ザ──ッ∞∞行くのは今だろう?
ザ──ッ∞∞分かった。
ザ──ッ ザ──ッ
《以上です》
《‥‥‥ミネラダをダッホイに回せ。私も行く》
《了解》
イアーノウでの通信を終えると、ラスカ・ラスカは静かに立ち上がり、次室に行き自分のコートとトマスのコートを持ってリビングに戻った。
ベージュのコートは酔い潰れて寝てしまったトマスへ掛けてやり、自らは黒いコートに手を通した。
「ラスカ‥‥さん、今の通信は‥‥」
アズはゆっくりと立ち上がった。
「ブラッカは陸軍第12師団の特殊部隊の名だ。12師団は新物質の研究及び異能体の開発を行っている」
「昼、聞いたんです。クーデターの噂‥‥」
「噂‥‥であってもらいたい」
ラスカ・ラスカは玄関へ向かいブーツに足を入れた。
アズもそれを追い玄関に立った。
「僕はラスカさんに気を付けなきゃならないですか?」
「監察部の人間を良く言う奴はいない」
ラスカは無言で外へ出た。
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