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《ミネラダを確認した、1番機はミネラダを沈めに行く》
戦闘が錯綜しだしたから、ブラッカ側がイアーノウの使用を始めた。
ブラッカの作戦プランには、アズとシオンのオカルトが想定されてはいなかった。
《1番機、了解した。揚陸挺の支援にはオカルトを出す》
恐らくは飛行母艦の護衛用の機体を、ヒゲ中将捕獲の為の揚陸挺2機の作戦補助に回すのだろう。
ラスカの乗る飛行母艦ミネラダからも、3機のオカルトが射出された様だ。
アズとシオンはそれ等の動きを感じながら、ブラッカの飛行母艦とミネラダから撃ち出される砲弾の隙間を縫って飛んでいる。
「アルフレッド・ジャゲポーを、クロッカスはナチュラルと言った」
「えっ、そうなの?」
「ここは、あの2人を信じて‥‥」
「信じて?」
アズは操縦桿を右に倒した。
「ギルネ・ザザのヒゲを守る!」
「何アズ? そこなの!」
アズのオカルトはミネラダの砲弾を右に交わし、ブラッカの飛行母艦の砲弾を左にかわす。
「僕とシオンは、どうしてダッホイに居る?」
アズは操縦桿を前に倒す。
「空賊イベントに参加しているから‥」
操縦桿は左に倒される。
「空賊イベントに参加した理由は?」
「‥‥‥ごめん、そうだね。アズに付いて行く!」
「ありがとうシオン。考え方なんて単純で良いのさ、まぁ、僕から単純を取ったら僕じゃないけどね」
操縦桿は限界まで、前に倒された。
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