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中間物質弾の爆発は、斥力の相殺である。
アズは下降を続ける002へ、今度は躊躇わずに新たな中間物質弾を連射した。
[アズ様、わたくし少々意外でした。日本人、それもナチュラルである貴方様が別宇宙を認識していらっしゃらない。日本人は元々勤勉ですから、新物質の研究で世界をリードしたのも分かります。けれども東京が新物質研究の中心であったのはそれだけが理由では無いのです。その地理的位置が、別宇宙との接点に近いからなのです]
アズとシオン、物心がついた時には、ジャガイモと蕎麦とネギの畑が山間にこじんまりと点在する東北の村に住んでいた。
学校も無く、農作業を手伝いながらアズの祖父から読み書きを習った。
世界のワガママから15年の間、その地の風景の様にひっそりと暮らして来た。
自然と村人全てが、柔らかく2人を包んで来た。
「アズ! もう1機のシャーイーとの距離3000」
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