ジャゲポーのEE

4/16

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
  「何です? ジャーンさん、またソイツを乗せるんですか?」 飛行母船ドゴンゴの1番下。イエロラの格納庫では、メカニック達が慌ただしく働いている。 「ストンコは風邪だしロマァは酔っ払いだ。私の機は出せるか?」 翼をV字に畳んだイエロラは、巨大な格納庫にぶら下げられている。 キャノピーの開いた所へまでは、長い梯子が掛けられている。 「行けますけど高度が高いです。3機いっぺんの方が効率が良いです」 成る程たしかに。 次に格納庫に着いたのはシオンであり、その次がジャーン付きのフラワーとガジャラ付きの女の子。 最後に到着した毛皮の袖無しガジャラはイカツイ外見の割りに、駆けっこは苦手らしい。 「今日はアズに振り回されっぱなし」 アズの隣に立ったシオンは、肩で息をしている。 「今度、ケーキ屋でアップルパイを丸ごと買ってくる。全部シオンにあげる」 違うよアズ。 アップルパイは2人で分けて食べないと。 アズは、コクピットへ昇る梯子に足を掛けた。 サクサクと登って行く。 「本当アズ! 1人で食べても良いの?」 梯子の下で少女は喜んだが、シオン、君も間違っている。  
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加