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私はザワザワとした教室の空気をよそに、ケータイの画面に集中する。
かほりんさんもリオンさんもSRが当たったって言ってたし、今回のガチャ、かなり期待できるかも！
あぁ、できれば防具がいーな！
私はとことん防御力重視、みんなを護る騎士団の壁だからね！
でもでも、SR以上なら武器でもいーや！とりあえずステが上がることには違いないし！
神様仏様、頼んだよ！
どうかこのガチャで、いい武具が出ますよーに!!
私は自分でも無意識なうちに歯を食いしばって、
ケータイの画面にデカデカと表示された『ガチャを引く』ボタンを押す…!!
「おい葛城、なにやってんだ？」
「!?」
その瞬間、いつの間にか席のすぐ横に立っていた男子から声をかけられ、私はケータイを落っことしそうになるほど驚いた。
そしてそれは、
なななんとその男子は…、
私の大大大好きな、佐和くんだったのだ!!
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