01:驚きはすぐそばに

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いや、だからといって…、 『休み時間はクエストを実行してレベル上げたり、合成でアバターの強化したりしてます』 などと正直に答えるワケにもいくまい。 佐和くん、体育会系だし、あまりゲームとかも興味なさそうだし…。 で、結局。 佐和くんから見つめられてドギマギしたまま、私は女の子らしいテキトーな言い訳を考えた。 「え、と…、や、休み時間はエブリスタで小説とかね、あの、エッセイとか、読んでるの…!」 「へー、葛城、小説とか読むんだな」 「そそ、そうなのよ…!ほほほ…!今読んでるのは“ゆきぐにっき☆ちらちら”という作品で、あの…、宇宙から七人の悪魔超人が雪国に降り立って、こう、ちらちらと人間たちの様子を窺うというストーリーでね…!」 「それ、面白いのか…?」 何やら疑わしげな眼差しを向ける佐和くんから目を逸らして、私は大袈裟に笑ってみせた。 まぁ、こんなカンジのごまかしかたでいいかな…? 少なくとも、ゲームばっかやってる腐女子疑惑さえ晴らせれば今回はそれでよしとしよう!
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