01:驚きはすぐそばに

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なんだ…。 結局、よくわからんことだらけぢゃまいか。 「でも、攻撃力300%UPはすごいね…。普通は125%とかなのに。僕のヒノカグツチとアメノオハバリの組み合わせでも150%UPだからね」 「へへー!すごいっしょ!!」 私はここぞとばかりに胸を張ってみせた。 だって、私がマスターに自慢できるものなんて、そう滅多にないんだから! ま、対応するアバターを持ってない以上、宝の持ち腐れ感は満載なんだけども…。 そこには敢えて触れないでおくんなまし。 「僕も公式サークルとかで情報集めてみるよ。ちょうど運営会社が切り替わったタイミングだし、お知らせが間に合ってないだけかもしれない」 「うん。マスター、よろぴく」 「ひめこちゃんはその武器、夜のバトルまでにちゃんと強化しといてね。期待してるよ」 「まっかせといて!」 それきり、私とマスターは掲示板を離れた。 この武器を巡る大きな大きな争いに、私たち『ぬこのしっぽ団』がこれから巻き込まれていくなんて…、 お互い、知る由もなく。
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