00:発端はすぐそばに

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「28分?遅いんちゃうか。今のステ差なら27分からでも十分勝てるで」 憐れにぶっ倒れてる前衛のひとり、すぅ太さんだ。 「いや、相手にはアマテラスがいる。27分に逆転してしまうのは危険だよ」 「『神の奇跡』か?堕落の微笑で防げるかもしれんやろ。それよか早めに動いてポイント稼ごうや」 「アマテラスは神属性だから、クレオパトラの堕落の微笑は効かないよ」 そう。 大体いつも、そう。 慎重派の黒川マスターと、なんでかやたら好戦的なすぅ太さんは、大体いつもこの時間にぶつかる。 そんで、大体いつも、 ゆっきー姉さんがそれを仲裁するのだ。 「時間がないよ。すぅ太っち、今回はマスターの作戦でいこ?」 ほら、ね。 大体いつも、私たちのチームはこうなのだ。
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